RESPECT!(CD)
yumesuke
夢助
1.俺がロックンロール
2.君が代
3.来たれ21世紀
4.人間のクズ
5.こころのボーナス
6.明日また話そう
7.おもしれー
1999年9月22日リリース SWIM RECORDS
忌野清志郎が1999年9月22日、リトル・スクリーミング・レビュー名義でリリースしたインディーズ・ミニアルバム『冬の十字架』は、全7曲・収録時間約34分とコンパクトながら、清志郎の真骨頂が詰まった作品。
物議を醸したのは2曲目「君が代」のパンクアレンジカバーである。
国旗国歌法案が議論される時期に発表されたこの異色のカバーは、当初大手レーベルから発売拒否され、結果として自主制作盤となるに至った。
当時の音楽業界の“事なかれ主義”に抗う姿勢に、多くのリスナーから敬意が寄せられている。
一方で、心の内面を赤裸々に曝け出す歌詞も強烈だ。
例えば「人間のクズ」は“川のほとりで自殺を考えた”というフレーズから始まり、自分を「人間のクズ」と断罪する衝撃的な内容ながら、恐怖を振り切って立ち直る強さも感じさせる。
また吉田拓郎と共作した「こころのボーナス」など、弱さと救いの狭間を描く楽曲には「光のあたる暖かさ」を感じる。
まとめると、『冬の十字架』は、政治的タブーへの挑戦、内面の葛藤と救い、そして変わらぬロック精神を凝縮した1枚として、衝撃と感動を同時に呼び起こす作品である。